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60代からの終活は何から始める?安心して進めるためのチェックリスト活用術

終活

60代になり、そろそろ終活を考えた方がよいのでは、と感じていませんか。
とはいえ、何から手をつければよいのか分からず、不安な方も多いはずです。
そこで今回は、これから終活を始めたい60代の方に向けて、無理なく取り組める終活チェックリストの全体像を分かりやすくお伝えします。
持ち物やデジタル情報の整理から、医療や介護の希望、住まいやお金のこと、そして相続や葬儀の希望まで、優先順位のつけ方を押さえれば、少しずつ前に進めます。
今からでも決して遅くはありません。
このチェックリストを参考に、安心してこれからの暮らしを整えていきましょう。

60代から始める終活の基本と心構え

内閣府の調査では、葬儀やお墓、財産や持ち物の整理、医療や介護の希望などを事前に準備する取り組み全般が「終活」として位置付けられています。
また、50代以上を対象とした民間の意識調査では、終活の必要性を感じる人が約8割に達している一方、実際に行動している人はそのうち約3割にとどまる結果が示されています。
60代は健康状態や生活の見通しがある程度具体的になりやすく、自分の希望や家族への配慮を整理しやすい年代ですので、「早すぎることはないが、今からでも決して遅くない」時期だといえます。
今の生活を振り返りながら、将来への不安を少しずつ具体的な準備に変えていくことが、60代からの終活の大きな目的になります。

終活の全体像としては、住まいや持ち物の整理、医療・介護に関する希望、財産や相続の整理、葬儀やお墓の方針、家族へのメッセージといった複数の分野を、一覧表やチェックリストの形で「見える化」することが基本になります。
ただ、すべてを一度に進めようとすると負担が大きく、途中で手が止まりやすくなりますので、「今の生活に直結すること」「自分でないと決められないこと」から順に取り組むなど、優先順位をつける考え方が重要です。
とくに60代では、健康状態や家族構成、住まいの状況など、人によって重点を置くべき分野が異なりますので、自分にとっての優先度を意識しながら、無理なく取り組める順番を決めておくと安心です。

高齢者の意識調査では、「まだ元気なので準備は早い」と感じて終活に取り組んでいない人も一定数いることが指摘されていますが、介護や医療の場面で希望を伝えるには、心身の状態が安定しているうちに整理しておくことが望ましいとされています。
60代であれば、体力や気力の変化を意識しつつも、自分の考えを文章にまとめたり必要な書類を探したりする余力がある場合が多いため、月に数日だけ時間を決めて進めるなど、生活リズムに合わせたスケジュールを組むことが現実的です。
「今年は持ち物の整理」「来年は医療や介護の希望」といったおおまかな年単位の計画と、「週に1回、1時間だけ取り組む」といった細かな目安を組み合わせることで、負担を抑えながら着実に終活を進めることができます。

終活の主な分野 70代での優先度の考え方 無理のない進め方の例
住まいと持ち物の整理 日常生活の安全性を重視 月ごとに場所を区切り整理
医療と介護の希望整理 体調変化を見据えた準備 通院の時期に合わせて検討
財産や葬儀などの希望 家族の負担軽減を最優先 年単位で順番に整理

60代向け終活チェックリスト

まずは身の回りの「モノ」と「情報」を整理することが、60代からの終活の第一歩になります。
公的機関の終活冊子では、持ち物の整理は時間と体力を要するため、元気なうちから進めることが重要とされています。
具体的には、衣類や思い出の品だけでなく、通帳・印鑑・保険証券などの保管場所を家族が分かる形にまとめることが大切です。
あわせて、携帯電話や会員制サービスのID・暗証番号など、いわゆるデジタル情報も一覧にしておくと、万一の際に家族が困りにくくなります。

次に、医療や介護、見守り体制についての情報を整えておくと、日常生活の安心感が高まります。
厚生労働省の調査では、終活情報登録事業において、緊急連絡先やかかりつけ医、服薬内容、介護サービスの利用状況などを一括して登録する取組が進められています。
これにならい、自分用の終活チェックリストにも、かかりつけ医の名称や連絡先、主な持病、利用している介護サービスや相談窓口を書き出しておくとよいでしょう。
さらに、急な入院時に連絡してほしい人や、延命治療に関する希望の保管場所なども記録しておくことで、家族や支援者が判断しやすくなります。

そして、賃貸か持ち家かにかかわらず、今の住まいをこれからも安心して続けられるかを確認することも重要です。
終活に関する自治体の資料では、ひとり暮らしで賃貸住宅に住む場合、緊急時の連絡先や退去時の対応、家財道具の整理先などをあらかじめ決めておく必要性が指摘されています。
持ち家でも、段差や階段の多さ、手すりの有無、夜間の移動のしやすさなどを点検し、将来の身体の変化を見据えて安全性を確認しておくことが欠かせません。
このように、住まいの安全性と緊急時の連絡体制をチェックリストにまとめることで、今の暮らしを続けながら、将来への不安を減らすことができます。

整理・確認の項目 主なチェック内容 終活でのねらい
モノと情報の整理 持ち物と重要書類の所在 家族が探しやすい状態
医療・介護の備え 緊急連絡先とかかりつけ医 急な入院時の安心確保
住まいの安全確認 段差・手すり・避難経路 今後も暮らし続ける基盤

60代向け終活チェックリスト:お金・相続・お別れの備え

まず、年金・預貯金・保険などの全体像を自分で把握しておくことが大切です。
具体的には、年金の種類や受給額、預貯金口座、加入している保険を一覧表にしておくと、後から見直しやすくなります。
通帳やキャッシュカード、保険証券、年金関係の書類は、保管場所を1か所にまとめ、家族が分かるようにしておくと安心です。
また、休眠口座や内容を忘れている保険がないか、この機会に確認し整理しておくと、将来の手続きがぐっと簡単になります。

次に、相続や遺言書、成年後見制度など、法的な備えについて検討しておくことが重要です。
相続の基本的な仕組みや、法定相続分の考え方を知っておくと、財産をどのように残すか考えやすくなります。
公正証書遺言を作成すると、遺言内容がより確実に反映されやすくなり、相続人同士のトラブル予防にもつながります。
判断能力が低下した場合に備えたい方は、成年後見制度や任意後見契約の内容を公的機関や専門家に相談しながら検討すると安心です。

さらに、葬儀やお墓、供養の希望についても、ある程度方針を決めておくと、ご家族の負担を軽くできます。
葬儀の規模や宗教的な希望、遺影の写真、参列してほしい人のことなど、思い浮かぶ項目を紙に書き出しておくと整理しやすくなります。
お墓についても、すでにあるお墓へ入るのか、生前購入を検討するのか、あるいは納骨堂や樹木葬などを検討するのか、希望の方向性だけでも示しておくと良いでしょう。
これらの希望は、口頭だけでなく、メモやチェックリストに残し、家族と一度話し合いの場を持つことで、より共有しやすくなります。

項目 主な内容 整理のポイント
お金の把握 年金・預貯金・保険の一覧 口座と書類を1か所保管
法的な備え 遺言書・相続・成年後見 公的機関や専門家へ相談
葬儀と供養 葬儀の形式・お墓・供養方法 希望を文書化し家族と共有

60代の終活を続けるコツと支援サービスの活用法

終活は一度やれば終わりではなく、年齢や生活状況の変化に合わせて見直すことで、安心感が長く続きます。
例えば、健康状態や家族構成、収入状況などは数年単位で少しずつ変わるため、作成したチェックリストやエンディングノートを放置しないことが大切です。
目安としては、毎年の誕生日や年末年始など区切りの良い時期に、内容を読み返して書き足す習慣を持つと無理なく続けられます。
また、書き直す際には、古い情報に二重線を引いて日付を書き添えるなど、後から見ても分かりやすい整理を意識するとよいです。

終活を進めるうえでは、公的な情報や相談窓口を上手に活用することで、独りで悩みを抱え込まずに済みます。
一部の自治体では、高齢者向けの終活相談窓口を設け、保健や福祉の総合相談の中で、将来への不安や準備の仕方を一緒に整理してくれる取り組みを行っています。
また、終活に関する情報冊子を配布し、持ち物の整理や医療・介護、葬儀やお墓などの項目を一覧できるようにしている例も見られます。
さらに、緊急連絡先や医療情報、葬儀・墓の希望などを自治体に登録しておき、万が一の際に本人の意思を関係機関へ伝える「終活情報登録事業」を行う地域もあり、こうした制度を確認しておくと安心につながります。

家族や友人、専門家に相談する際には、話したい内容をあらかじめ整理しておくと、短い時間でも中身の濃い話し合いができます。
具体的には、「これからの暮らしで心配なこと」「財産や住まいについて決めておきたいこと」「葬儀やお墓への希望」などを紙に書き出し、必要に応じて終活チェックリストやエンディングノートの該当ページを開いておくとよいでしょう。
そのうえで、家族とは感情面や日常生活のことを中心に、専門家には制度や手続きなど専門的な点を中心に相談するなど、相手ごとに役割を分けると話が進めやすくなります。
また、一度で全てを決めようとせず、何度かに分けて話し合う約束をしておくことで、気持ちの負担を抑えながら終活を続けることができます。

見直し・相談の場面 事前に準備したいこと 活用しやすい支援内容
毎年の終活チェック 健康・家族状況のメモ 自作チェックリスト更新
自治体窓口での相談 困りごとの整理メモ 終活冊子・登録制度案内
家族との話し合い 希望を箇条書き整理 ノートを使った共有

まとめ

60代からの終活は、今の暮らしを安心に整え、家族への想いを形にする前向きな準備です。
チェックリストを使えば、「モノと情報」「医療や介護」「お金や相続」「葬儀やお墓」の順に無理なく進められます。
迷う点は、そのままにせず専門家へ早めに相談することで、トラブルや負担を減らせます。
当社では、住まいを含めた終活全体の整理やご家族との話し合いの進め方も丁寧にサポートいたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

執筆者紹介

小川 浩司

代表取締役

キャリア30年

保有資格

行政書士

宅地建物取引士

賃貸不動産経営管理士

公認 不動産コンサルティングマスター

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、他

相続対策、空き家対策、不動産の終活についてのコンサルティングを得意としております。
行政書士として登録しており、権利義務や事実証明に関する書類の作成、相続手続きなどの専門性を必要とする案件にも対応しております。
ご相談の内容により、 弁護士、税理士、司法書士、土地家屋調査士、不動産鑑定士、建築士、社会福祉士等の他の専門家と連携し、お手伝いさせていただきます。いつでもお気軽にご相談いただけますと幸いです。
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