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親の終活はどう切り出すか?70代の不動産の話し合い方を解説

親の終活手伝い

親が70代に入り、そろそろ終活や不動産のことを話した方が良いと頭では分かっていても、どう切り出すか悩んでいる方は少なくありません。
元気なうちに話しておいた方が安心なのは分かっていても、縁起でもないと思われないか、嫌な気持ちにさせないかと不安になりますよね。
しかし、医療や介護、お金、不動産などのことを何も決めないまま時間だけが過ぎてしまうと、突然の入院や相続がきっかけで、子ども世代に大きな負担がかかることがあります。
そこで本記事では、親70代の終活と不動産の基本知識から、自然な話の切り出し方、親の不動産をどう確認していけば良いかまで、具体的なポイントを分かりやすく解説します。
今のうちに親子で一緒に考え、将来の不安を少しずつ減らしていきましょう。

親70代の終活と不動産問題の基本知識

まず、日本では高齢化が一段と進み、高齢者のいる世帯や単身高齢者世帯が大きく増えています。
統計では、高齢単身世帯は過去数十年で大きく伸びており、今後も単身で老後を過ごす人が増えると見込まれています。
こうした中で、自分の暮らし方や住まい方を早めに見直したいと考える高齢者が増え、「終活」への関心も高まっています。
親が70代のうちから、老後の生活や不動産について家族で話し合う必要性が、社会全体でも強く意識されるようになってきています。

終活と聞くと葬儀やお墓だけを思い浮かべがちですが、実際には整理しておきたい項目がいくつもあります。
具体的には、今後どのような医療や介護を受けたいかという希望、老後資金や年金といったお金の管理方法、自宅や土地などの不動産の扱い、さらに葬儀やお墓の準備などが挙げられます。
これらは互いに深く関わり合っており、どれか一つだけを決めれば済むものではありません。
そのため、全体像を家族で共有しながら、無理のない範囲で順番に整理していくことが大切です。

特に不動産については、親が元気で判断力のある70代の段階から話し合いを始めることが重要です。
年齢が上がると、病気やけが、認知機能の低下などにより、自宅の売却や活用、相続の手続きが思うように進められないおそれがあります。
また、誰も住まなくなった家を放置すると、管理が行き届かず空き家問題につながり、近隣への影響や固定資産税などの負担が重くなる可能性もあります。
だからこそ、親子で将来の暮らし方や住まい方を話し合い、不動産をどうしていくかを早めに共有しておくことが、家族全員の安心につながります。

終活で整理する項目 主な内容 60代から考える意義
医療・介護 治療方針・介護方針の希望 急な入院時も家族が判断しやすい
お金 年金・貯蓄・生活費の把握 老後資金不足や負担の予防
不動産 自宅・土地の今後の扱い方針 空き家化や相続トラブルの回避
葬儀・お墓 葬儀形式・墓地や供養方法 遺された家族の迷いや負担の軽減

親70代の終活をどう切り出すか

親の終活の話題は、いきなり切り出すよりも、身近な出来事をきっかけにした方が自然です。
近年は、テレビや新聞、インターネットのニュースで終活や相続、葬儀の特集が増えており、これらを見たタイミングで「こういう話も少し考えておいた方が安心だね」と話を向ける方法があります。
また、親世代の友人や親せきの病気や相続の経験をきっかけに、「自分たちも元気なうちに整理しておけると安心だね」と共通の心配事として提案すると、親も受け止めやすくなります。
さらに、自分自身の老後資金や保険の見直しを始めたことを伝え、「自分の将来も考えるようになったから、親の希望も聞いておきたい」と、自分事として切り出すと対等な話し合いにつながりやすいです。

親を傷つけないためには、「心配だから」「迷惑をかけたくないから」といった親の本音に寄り添う言い方を心掛けることが大切です。
調査では、子世代の多くが親に終活をしてほしいと考える一方で、親子ともに終活の話題を「話しにくい」と感じている傾向が示されています。
そのため、「もしもの時に慌てないように、親の気持ちを教えてほしい」「将来、私たちが困らないように、今から少しずつ整理しておこう」と、親を責めるのではなく、家族全体の安心のためであることを丁寧に伝えるとよいです。
また、「何をするかはお父さんお母さんの考えを尊重したいから、まずは希望を聞かせてほしい」と、主導権は親にあることを明確にすると、親も受け入れやすくなります。

一方で、親の終活を切り出す際には避けたい言葉もあります。
例えば、「早く片づけて」「死んだらどうするの」といった表現は、親に「急かされている」「死を連想させられている」と感じさせ、強い抵抗感につながりかねません。
代わりに、「元気なうちに大事な物を整理しておこう」「これから先も安心して暮らす準備を一緒に考えたい」といった、前向きで継続的な暮らしをイメージできる言葉に置き換えると、終活への心理的なハードルを下げることができます。
さらに、「終活」という言葉自体に抵抗がある場合には、「これからの暮らしの準備」「もしもの時の安心ノート」など、柔らかい言い換えを用いることで、親世代との対話が進みやすくなります。

場面 避けたい言い方 望ましい言い換え表現
持ち物整理の相談 早く片づけてほしい 元気なうちに大事な物の整理
将来への不安共有 死んだら困るから準備 もしもの時に慌てない準備
終活全体の切り出し 終活をやってほしい これからの暮らしの話し合い

親の不動産をどう聞く?子世代が確認したいポイント

まずは、親名義の自宅や土地について、どのような不動産をどこに所有しているのか、名義人が誰なのかを知っておくことが大切です。
特に、住宅ローンや借入金の担保として金融機関の抵当権が付いていないか、親族などとの共有名義になっていないかは重要な確認事項です。
高齢者の住宅と生活環境に関する内閣府の調査でも、高齢期の暮らしを支える基盤として住まいの安定が重視されており、不動産の状況把握は欠かせない準備といえます。

次に、将来どこで暮らしたいか、介護が必要になったときに自宅での生活を望むのか、施設への入居も選択肢に入るのかといった、親の希望を丁寧に聞くことが重要です。
国土交通省の調査では、相続をきっかけに使われなくなった住宅が空き家として残り、管理不全となる事例が問題になっており、事前の話し合い不足が背景にあるとされています。
将来の住まい方と不動産の使い方をあらかじめ共有しておけば、空き家の発生や管理負担の偏りを防ぎやすくなります。

さらに、親が認知症を発症したり、判断能力が低下したりすると、不動産の売却や活用の手続きが一気に難しくなることも押さえておきたいポイントです。
成年後見制度を利用して不動産を売却する場合、家庭裁判所の許可が必要となり、手続きや期間の面で大きな負担が生じることが指摘されています。
そのため、元気なうちから売却や住み替えの希望、資金の使い道などを家族で共有し、必要に応じて専門家に相談する流れを親子で確認しておくことが大切です。

確認ポイント 主な内容 備えておきたいこと
不動産の基本情報 所在地・名義・担保 権利関係の整理
将来の住まい方 自宅継続か住み替えか 空き家発生の予防策
判断能力低下への備え 売却や管理の方針 家族間での事前共有

親の終活と不動産の相談先と、子世代ができる具体的サポート

親の終活や不動産について迷ったときは、まず公的機関や中立的な相談窓口を上手に活用することが大切です。
代表的なところでは、市区町村の窓口や地域包括支援センターで、高齢期の暮らしや介護、空き家を含む住まいの相談を受け付けています。
また、国土交通省は空き家対策特別措置法に基づき、自治体に空き家相談窓口の設置を促しており、管理や利活用の助言が得られる体制が整えられつつあります。
判断能力の低下が心配な場合には、成年後見制度などを所管する家庭裁判所や法務省、厚生労働省が公表する情報を参考にしつつ、早めに専門家への相談体制を検討しておくと安心です。

次に、親子で終活を進めるうえで役立つのが、エンディングノートや財産目録による情報整理です。
エンディングノートは、医療や介護の希望、葬儀やお墓の方針に加え、自宅や土地、賃貸中の不動産などの一覧をまとめておくことで、将来の手続きの負担を大きく減らすことにつながります。
財産目録は、本来は裁判所に成年後見開始の申立てをする際などにも用いられる形式ですが、家庭内で作成しておくこと自体が、資産状況を正確に把握し、空き家化や相続トラブルを予防する有効な手段になります。
親が書きづらい場合には、子世代がたたき台を準備し、一緒に確認しながら書き込んでいくと、負担感が少なく進めやすくなります。

さらに、将来の相続や空き家、税金の負担を軽くするには、今からの準備と情報共有が欠かせません。
国土交通省の空き家所有者実態調査でも、相続前からの対策の有無が、管理状況や利活用の意向に影響していることが示されており、早い段階での家族間の話し合いが重要だと分かります。
具体的には、不動産の名義や利用予定を整理し、将来的に売却や賃貸、子ども世代の居住など、どの方向性を優先したいのかを親の意思として共有しておくことが大切です。
そのうえで、税金や法的な手続きが絡む場面では、必要に応じて公的機関の情報を確認しながら、段階的に専門家への個別相談につなげていくと、親子双方にとって納得感の高い終活に近づきます。

相談先の種類 主な相談内容 子世代の関わり方
市区町村窓口・地域包括支援センター 介護・住まい・終活全般 情報収集と制度の下調べ
家庭裁判所や公的機関の情報 成年後見制度・相続手続 制度内容を整理し家族に共有
空き家対策窓口等 空き家管理・利活用相談 不動産の状況把握と方針検討

まとめ

親が70代の今こそ、終活と不動産について家族で話し合うことが大切です。
不動産の名義やローン、将来の住まい方を早めに共有しておくことで、認知症発症後の売却困難や空き家リスクを減らせます。
当社では、終活の切り出し方から、不動産の整理・活用方法まで、分かりやすく丁寧にサポートしています。
「親にどう切り出せばよいか不安」「何から確認すべきか分からない」など、小さなお悩みでも構いません。
まずはお気軽にお問い合わせいただき、ご家族に合った進め方を一緒に考えてみませんか。

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執筆者紹介

小川 浩司

代表取締役

キャリア30年

保有資格

行政書士

宅地建物取引士

賃貸不動産経営管理士

公認 不動産コンサルティングマスター

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、他

相続対策、空き家対策、不動産の終活についてのコンサルティングを得意としております。
行政書士として登録しており、権利義務や事実証明に関する書類の作成、相続手続きなどの専門性を必要とする案件にも対応しております。
ご相談の内容により、 弁護士、税理士、司法書士、土地家屋調査士、不動産鑑定士、建築士、社会福祉士等の他の専門家と連携し、お手伝いさせていただきます。いつでもお気軽にご相談いただけますと幸いです。
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